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       幼き結晶雪-最終章-


いくとて冬は廻る。

それは春にも言えることだ。

一年を通して平等に廻る。

それは無常にも過ぎていく


季節によって喜ぶものもいれば当然妬む者もいる

そして気付く。

時間は平等であり、いかにしてその時間を有効に使う、かを




それは無常にも過ぎていく時



春を告げる妖精、リリーホワイトはとある山で目を覚ました。

リ「ふぁ・・・・、私が起きたということは・・・・」



春を告げなくてはならない。



昔から私はいつものように春を告げていた。
苦もなく、伝えることが私に課せられた仕事。

春が来たと喜ばせる
それが私の生き甲斐

だが、春が来て悲しむものもいる。
最初は仕方ない、で済ましていた。


しかし、毎年暗い顔を見ると心が動かされる。



だからといって、何も出来るわけがなく。


リ「はぁ・・・・・・・鬱にになっちゃうなぁ・・・・・」

妖精がため息。

ふふ、これが、五月病かな



そう思いながら白い羽根を広げ大空に向かって羽ばたいた

それはチルノと遊んでるときだった。


チ「どうしたのレティ? 弾幕が薄かった気がするけど」

レ「そ、そうだった?」


と言い返したとき。
最も聞きたくない声を遥か上空から聞こえた。

リ「レティさーん」


白い衣を羽織った春の妖精。


リリー・ホワイト



リ「レティさん」

地面に降り立ち、私に目線を合わせて話しかける。


リ「春です」

春を告げる妖精は淡々と話す。
用件だけを。

リ「レティさんには消えてもらわないと春が来ないんです」

後ろからチルノの声がする

チ「・・・・ぇ、消えるってどういうこと?レティは・・・・・消えないよね・・・?」


普段強気な発言も、今のチルノには強気の発言が何一つ無かった。
困惑だけだ。

レ「私は・・・・・まだ、冬を終わらせたくない」


私の思いを、覚悟を


リ「そうですか・・・、レティさんならいつか言うと思ってました」

リ「ですが・・・・、私がはいそうですか、と言えるほど簡単にいかないのはわかってますよね?」

多少、俯き加減の妖精が話す。

レ「だからって潔くやめる私ではないけどね」

覚悟はしてる。


リ「仕方ありませんね・・・・・・・」

リリーは残念そうに話す。



リ「レティさん、貴方には・・・・」

また、リリーは目を合わせる。




「力づくでも消えてもらいます」

______________________________________________________________


リリーは羽根を広げ、すぐに弾幕をはれるように準備する。

私はというとスペルを使うタイミングを測っている


先に口を開いたのは私だった

レ「消えるのは貴方よ、リリー」

そう言って弾幕を放つ。

相手が本気と察したのだろうか、リリーも勢いのある弾幕を放った。


両者、弾幕をスレスレに避け、弾幕を放つ。


その光景にチルノは言葉が出なかった。

両者の存在を掛ける戦いだった


レ「く・・・・・・・、やはり春の妖精は一筋縄にはいかないか」

リ「そこまでして、貴方は・・・?」


ふとリリーの攻撃が止まる。

レ「死んだら、冬になっても此処に戻ってこれない。 そこまでして、貴方は何を・・・?」

その言葉にレティの攻撃も止まる。


空中に漂う二人の影。


そして、レティがクスッと笑う


レ「どうしてかな・・・・、いつも従ってることに嫌気がさしたからかな」


いや、違うか


レ「私だって、わがままの一つくらい」




スペルカード、セット







聞いてくれても・・・・・





「冬符」



「ノーザンウィナー!」


ありったけの力を注いで・・・・。





「な・・・・・・っ」


その言葉を出したのはリリーでもチルノでもなかった

スペルを発動した私

レ「ありったけの力を注いだのに・・・」


レティのスペルはスペルというよりただの弾幕に近い攻撃だった


呆気にとらわれている私にリリーが話す。

リ「レティさん、重大なことを一つ忘れています」

リ「私たちは四季の恵によって強くなる」


リ「あなたの力の源である冬の恩恵はもう無いに等しい」

そして、長い間言わなかったことを


リ「私を倒しても何れ、春はやって来る。 必然的に」

リ「レティさんのやってることは・・・」


レ「無駄じゃない・・・」


リ「やったって覆すことが出来ない。無駄なんです」

レ「・・・・・・・そう」

力無く、レティは空中から雪の地面に落下した

それを見たリリーが助ける。


レ「ねぇ、リリー」

リ「なんでしょうか」

レ「雪の上で寝かせて」


消えてもらう一番の近道と悟り、従う。

レ「はぁ・・・また、次の冬まで待たなきゃいけないのかな」


するとチルノが寄ってきた

チ「レティ・・・・・・消えちゃうの・・・・・?」

レ「大丈夫よ、私は、消えない」

チ「本当?」


レ「うん、本当よ」




雪が降ってきた




チ「・・・嘘」

レ「嘘じゃないよ、次の冬には・・・」

チ「それまであたいは・・・・・」

レ「あら、泣いてるの?」


体を起こし、小さなチルノをそっと抱く。



レ「これ、チルノが持ってて。」

チ「でも、これって」


レティの結晶のブローチ。
レティはそれをチルノに付ける。


レ「いいのよ、次の冬には返してもらうんだから」

そう言ってクスッと笑う

チルノにも笑顔が戻る


チ「ありがと」


その光景を遠くからリリーは見ていた。


・・・私の一言でレティさんの戦意をなくした。

それも、一本の糸がポツリと切れたように。


最初から負けることを知っていた、或いは・・・・・・


レティの言葉を思い出す。

リ( わがまま・・・・ですか?)

レ( 私だってわがままの一つくらい・・・)



私は・・・・・、

春を告げることで消えていく。


羨ましいのは・・・・・


レティさん、私はあなたが羨ましい・・・

あなたには友達がいる。
泣いてくれる友達が。

(出来ることなら、私だって季節という螺旋から抜け出したい)


だけど、それは無理な話。





―――春を告げる妖精は一人静かに涙をこぼした。





・・・・そろそろ時が来た。


消える ・・・・時



チ「れ、 ・・・・・・レティ?」


チルノが恐る恐る聞く。

レ「そろそろお別れね」

チルノの真っ直ぐな目を見ないで言う


チ「そんな・・・・レティが消えるなんて」


チルノに背を向ける。

レ「前の冬は待ってくれたよね」

チ「ぁ、あれは・・・・」

レ「次の冬」

続ける。

「次の冬まで私を待ってくれる」


「ししょーの言うことくらい聞きなさい。」




ふふっ、と笑う私。


それにつられて涙目のチルノは笑う。

寂しいながらも幸せなときは過ぎていった。




自然に零れた涙を拭うとそこにはレティとチルノが私の前にいた。

レ「今年の冬に未練は無いわ」

キッパリとした口調でレティは話す。


リ「いいんですか・・・・?」

レ「いいわ」


彼女は覚悟を決めた。
なら私もそれに応えなければならない。


リ「なにか、言い残す事は?」


レ「強いて言うなら、チルノ」

横にいるチルノに顔を向ける。

レ「次の冬まで待っててね。」

ニカッと笑うレティ。

チ「あたいは心が広いから次の冬くらい余裕よっ!」

二人の間に和やかな雰囲気が出る。


が、それも長くは続かない訳で


レ「リリー。お願い。」

リ「・・・分かりました。」


すーっと深呼吸をする。

まだ空気は冷たい。






リ「レティさん」





太陽が雲の間から覗く。






  「春が来ましたよ。」


レ「春ね・・・・・・、次の冬こそは長いといいなぁ」

と徐々に消えていく体と裏腹にレティは最後まで微笑んだ。



「また、次の冬に会いましょ」


―――そう言い残し、レティは消えた。





チルノはずっと空を見上げていた。


そこにレティがいるかのように。


私も空を見上げた。


いつの間にか雲は消え、雲一つ無い青空が広がっていた。


リ「では、私は春を告げなくてはいけないので、失礼しますね」

チ「うん」

返事を聞き、白い羽根を広げて飛び立つ。




これが私の使命。


リ「幻想郷に春が来ましたよーっ!」







fin

  幼き結晶雪-最終章- 終わり








     , -‐ 、, -─-- 、.,_
        ,.i (:::)!       `ヽ,. -、
       ./ ゝ-‐'     _____  !. (::)
     _,./__,,. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' .、`ヽ,ー:'
  ,. ''"´ /´ / ;'  _;'_;'_ !  /!  ;`ヽ,ヽ、
  '.、  .;'   ', i ´ハ_」_/|/ ! メ! ,!ヽ,. ヽ.
    `Y    i Vレ'7´;' ,ハ   レ'_」ソノ., ',   ' 
   _ノ     i ,ハ i. '、_ソ    ;',ハY.ノ i   i 「 これにて
   `.>'    (__⊂⊃       '、ソノ!イレ'  ノ | 幼き結晶雪のお話は終わりです
   ∠._   ノ  | |、   ,.-┐  ⊂!_)‐''"´ | どうだったでしょうか?
     レ'´ヽ、 ! iソ>,、.,,_  _,,. イ |ヽ.   <なんかリリーが悪役みたいに
         'ァ|  !>;`ヽ、「、,ハ.|  !ヘ)     | なっちゃいましたね^^;
         / !  !、::ヽ、.,___ノヽ. !  |       |リリーファンの方
       ,:'  `ヽ! ';::::::::ヽ::`'; 'レヘ!      Lすみません><; びぇ
       / _,,. -‐rァ-、::::::::::r‐''i7ヽ、
      ;' ァ'´   i,/ ̄`ヽ;:::`i、,| !  ';
      !     | !_____,r'::::::::|:::「i  i
      `ヽ.    「!::::::::!|--‐-ゝソ   !
        ,.ヘ   ',ゝ、ノ/:::::i:::::::'、.,__ノ
      /:::/`'';ー--‐'/::::::::!::,o-oヽ.
     く:::::::/:::::/ ,.-r'::::::::::::::;::'ニニヽ::;ゝ
 

              , -―┐           /す 長 え
             /三三 |           | ま く |
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{三三三三 :>ヘ. -┴ ‐- ニ.三|          │    り  、
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 |\ルリ! ゚ ヮ゚ノ!  菜々澄さん
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         .|. / //不\ヽ    `ヽ
訪問こちらこそ感謝でございます^^  それに家の小説を読んでくださってありがとうございます;;
>素晴らしい小説ですね・・・・ (ry
素晴らしいだなんて・・・その言葉だけで感謝いっぱいです もう元気イッパイ!

もうなんか11日ぶりのコメントなのでテンションあがりまくりw

>>相互リンクですが、もちろん!こちらからお願いしたいくらいですよ!
本当ですか!? どうもありがとうございます><; 
 これからもよろしくお願いしますね!


            _,,... -─- 、.,___
        ,.- 、/´       `ヽ、 __
       _,,.! ‐'' "´ ̄`"'' ー- 、.,__   7´:.:.:`ヽ.
      ;´         __,,.. -=ニ二i:.:y⌒ヽ:.:';
      ';   __,,..-‐:.''" ̄.:.:.:.:_」__';:.:.::.':;8:.:.::.ノ:.:.:i
      ;'^y'´.:.:.i:.:.:!:.:__」_ト、:.:.:.:.!:._」_:.:.:i:.iニ.:.:.:.::.:.:!、      
      ):/:/:.;':.:!:.:.!.:.:__!;」 ヽ,ァ´,.‐,、ヽ|:.ト、:.:.:.:.:.:.Y     
     〈:.:レi:.:.i:.:.:';:.:!ァ´,-、     ト-' リ 〉:.リ:.ヽ、:.:.:.ヽ.,     
      ヽ:i_;ハ__;:ヘハ ト' !    'ー' ´ |:.|:.:.:.!ハ:.:.:.:.:iヽ.    
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      レ'´、_,!ィ':人''"   ⊂⊃  ,イ:.ノ:.:.:.ノ レ'"ヽ、ノ
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              ,rく  /Mヽ.   r'ン  `ヽ、:::::::i
えー・・・っと  今回で「幼き結晶雪」は終わりますがちゃんと次のお話はありますので
一日一章というスペースで毎日更新していきますよ!
射命丸主人公の「”私の”幻想郷」 幼き結晶雪よりかは短いです 思いっきりね
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  1. 2008/06/30(月) 23:29:52|
  2. 東方ミニ小説(SS)
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軽く自己紹介

きつね

Author:きつね
職:高校1年生
属:かなりのドS
能力:小説を書く程度の能力
弱点:絵柄を固定できない程度の能力
好きな人物:小悪魔 幽香 地霊殿組

東方の小説をちまちま書いております^^

pixivやっています

最近では小説の文と文の間に挿絵とか
入れてみたいなぁ と考えていますが
自分の画力の無さに 完敗

まぁ、とりあえずネタが尽きるまで書き続けたいですね

このBlogはリンクフリーでございます 
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