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胡蝶の幻想 第五章


あれから日が暮れるまで私達は話した

と言っても、ほとんど私が話してた気がするけど


「幽々子殿、紫殿、晩御飯が出来ました」


晩御飯を盆に乗せて妖忌がやって来る


「あら、私の分もあるのね」

「食べていってね、紫」


藍には悪いけど


「んじゃ、ご馳走になるわ」


テーブルには肉じゃがや漬け物等色々食べ物がある

「「「いただきます」」」



楽しい一時


それは三人とも同じ気持ちで


それが永遠に続くと思っていた




――幽々子と出会って一年が経った――





あれから一年が経った

幽々子の屋敷には毎日行っていた

最近は藍も呼んで晩御飯を屋敷で食べたりする


「紫様、今日も行かれるんですね」

毎日の習慣にもなっているそのセリフ

「うん、行ってくるわ」

「行ってらっしゃいませ」

「行ってきまーす」


隙間を開き屋敷に向かう



そういえばそろそろ桜の開花時かしら




桜が楽しみだわ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あれ・・・・・・幽々子・・・・・・・・?」

いつもいる部屋に幽々子は居なかった


別の部屋かしら?

そう思い屋敷の中を回る


「あれ、紫殿」

「あら、妖忌」


一年経っても変わらない妖忌がそこにいた


「幽々子は?」

「あぁ、幽々子殿は桜を見るとかなんとか」

「行かなくていいの?」

「一人になりたいと仰っていたので」

「そう・・・・・」


じゃあね、と言って私は妖忌と別れる





私の向かう場所はただ一つ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここをあえて言うなら、桜の木の森

そう言えるほど私の屋敷の近くには桜の木がいっぱいだ



そして私はその”森”の中でも一際大きな桜の木の前に立っている




「・・・・・・西行・・・・・・妖・・・・」

その大きな木の名称を呟く


この西行妖こそ、死の元凶


「やっと・・・・・解った」


私はお父さんがここで死んで以来

この木はあまりにも多くの血を吸いすぎた

やがてより多くの血を吸おうと死へ誘う妖になってしまった


「皮肉なものだわ・・・・・ここで死ぬことが誇りだった昔なのに・・・・・今では誇りにすら感じられないわ」


西行妖の桜を眺める


他とは一際大きいだけなのに

他の桜と同じなのに

西行妖の本性を知ったら

それを”桜の木”とは見れなくなった



「西行寺の娘として・・・・・


     この能力を授かった者として・・・・・」



「西行妖を封印する・・・・!」





その時、背後で足音が聞こえた





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「幽々子・・・・・?」

西行妖を眺めてる幽々子に話しかける

気付いてなかったのか驚いた様子だった


「あ、あら紫・・・・・・  どうしたの?」

「妖忌から聞いて来てみただけよ    全く、幽々子がいないから探したわ」

「ごめん・・・・・・・なさい」

「いいのよ、私も幽々子と桜が見たかったし」

「・・・・・そういえば、紫と一緒に桜を見たこと無かったわね」


二人は西行妖の桜を眺める



「この桜はね、西行妖って言うの」

不意に幽々子が話し始める

「いつも春になるとこの木は満開になる為に人間を死に誘うの
   だけど昨年は死者が出なかった」


こちらに顔を向ける


「昨年に死者が出なかったのは紫、・・・・・あなたの結界のお陰よ」


「・・・・・・・・・あら、知ってたの」

「妖忌が言ってたわ」

「そう・・・・・・」

「死者が出ないのはいいわ、でも結界は根本的な解決にはならないわ」


幽々子がおもむろに西行妖に手を触れる


「だから、私は西行妖を封印する」

「幽々子・・・・・・?」

「だから明日は来ない方がいいわ」

「・・・・・」


ここからだと幽々子の背中しか見れない




「そうだ紫、今日は皆を呼んで屋敷で晩御飯食べない?」



声が震えていた・・・・・気がする



「・・・・うん」

「んじゃ、夕暮れ時に私の屋敷に来てね  楽しみに待ってるわ」


無理に明るくした口調だった

そして私の方に振り向く


「んじゃ、また後でね」

そう言って幽々子は屋敷の方に向かって帰っていった



私は幽々子の背中を見てることしか出来なかった






「嘘が下手ね・・・・・・・」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「・・・・・・・」

幽々子が見えなくなる

「・・・・・・・」


なんでだろうか、幽々子の言っている意味を理解したくない私がいる


「・・・・・なんで・・・・・」



走馬灯のように幽々子との思い出を思い出す




「・・・・・勘が鋭いって罪なものね」



隙間を開く



マヨヒガの家には通じていない隙間を


「・・・・・・助けてあげるから・・・・・」





私の二番目の親友



そう、友達を超えた親友



今度は死なせない・・・・・・・・




―――胡蝶の幻想 第五章 終―――
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  1. 2008/08/16(土) 21:23:44|
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軽く自己紹介

きつね

Author:きつね
職:高校1年生
属:かなりのドS
能力:小説を書く程度の能力
弱点:絵柄を固定できない程度の能力
好きな人物:小悪魔 幽香 地霊殿組

東方の小説をちまちま書いております^^

pixivやっています

最近では小説の文と文の間に挿絵とか
入れてみたいなぁ と考えていますが
自分の画力の無さに 完敗

まぁ、とりあえずネタが尽きるまで書き続けたいですね

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